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起業家が資金調達をすべきタイミングとは?

2022.06.09
NEWS

起業家が資金調達

 

企業には多額の費用が必要となるため、手持ちの資金では不足することがあります。

資金不足の場合は外部から資金を調達する必要がありますが、調達するべきタイミングはいつなのでしょうか。

本記事では、起業家が資金調達をすべきタイミングや、フェーズに応じた考え方をご説明します。

 

資金調達をすべきタイミング

起業家が資金調達をするべきタイミングは、企業内の要因である「事業の拡大・成長を図るとき」と、企業外の要因である「市場が成長しているとき」が該当します。

それぞれのタイミングで資金が必要な理由を後述します。

 

事業が拡大・成長しているとき

自社の事業が拡大・成長しているときは、システムの構築や世間での認知を拡大するために販促活動を行い、より多くの収益を得られるような態勢に整えなければなりません。

それらを行うためには一定額の費用が必要ですが、スタートアップ・ベンチャー企業では一般の企業よりも使うことができる費用が限られているため、外部から資金を調達する必要があります。

 

市場が成長しているとき

スタートアップ・ベンチャー企業は一般の企業が参入しない、ニッチな市場で収益を得ます。

しかし、さまざまな企業がその市場に目をつけて新規参入することで、競合他社が増加するとともに市場が拡大します。

競合他社に負けないように先述のシステム構築や販促活動などを実施するタイミングも、資金調達を行うタイミングであると言えます。

 

資金調達ラウンドについて

資金調達ラウンドについて

資金調達ラウンドとは、投資家が企業に投資する際の目安となる考え方のことを指し、「シード」「アーリー」「シリーズA」「シリーズB」「シリーズC」の5段階に分けられます。

こちらでは、それぞれの段階についてご説明します。

 

シード

起業前の状態で、商品やサービスを準備している段階です。

目安となる資金は100~500万円程度で、市場調査や設立費用などに使われます。

 

アーリー

起業直後の状態で、設備投資や販促費、ライセンスの使用料などに使われます。

アーリーの段階で必要な金額は2,000~5,000万円程度が目安です。

 

シリーズA

顧客が増えだし、本格的に事業がスタートした状態です。

事業が軌道に乗り切れていないシリーズAでは5,000~2億円程度の資金が必要で、人材の募集や設備投資などに使われます。

 

シリーズB

シリーズBは事業が軌道に乗り出し、経営が徐々に安定してくる状態です。

創業者や投資家が資金回収を検討する状態でもあるため、シリーズBでは黒字化が求められます。

そのためには、より優秀な人材の確保や更なるプロモーションが必要となるため、数億円の資金が必要です。

 

シリーズC

黒字経営が安定した状態です。

シリーズCに達した企業の中には、資金調達が不要になるほどの収益を上げることもありますが、新規事業の立ち上げや海外進出の際には数億円~数十億円の資金が必要となります。

 

資金調達の方法とリスク

資金調達の方法とリスク

こちらでは、資金調達の方法とそれぞれのリスクについてご説明します。

 

エクイティファイナンス

エクイティファイナンスとは、株式の発行による資金調達の方法を指します。

後述するデッドファイナンスとは異なり、返済義務がない点が特徴ですが、株主の経営への介入がリスクとして挙げられます。

 

デッドファイナンス

金融機関や投資家からの借り入れ、社債の発行による資金調達のことをデッドファイナンスと呼びます。

エクイティファイナンスよりも手間やコストが少ない点はメリットといえますが、手数料を上乗せして返済の義務がある点はデメリットと言えます。

 

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おわりに

本記事では起業家が資金調達をするべきタイミングや考え方についてご紹介しました。

資金調達は事業や市場が拡大・成長しているときが良いタイミングであると言えます。

企業の状態により必要となる金額や用途が異なるため、それぞれの状態に合った資金調達方法を検討しましょう。

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